PZIUTYMX.exe
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		 (V1.10)  | 
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| − | {{PAGENAME}}は、[[PMDMX1.exe]]  | + | {{PAGENAME}}は、'''PMDPPZ'''または[[PMDMX1.exe]]向けデータ作成を支援ためのコマンドラインで動作するPZI関連ユーティリティ。  | 
==機能概要==  | ==機能概要==  | ||
PMDMXが複数の演奏データを使用するため、使用するPZIファイルも多くなるため、PZIファイル作成作業を迅速化することが可能。  | PMDMXが複数の演奏データを使用するため、使用するPZIファイルも多くなるため、PZIファイル作成作業を迅速化することが可能。  | ||
*入力ファイルに、RIFF(.wav)ファイルを使用可能  | *入力ファイルに、RIFF(.wav)ファイルを使用可能  | ||
| + | **Ver.1.10より、JWU.exeを自動起動しコンバートすることで、16bit/2chのファイルも使用可能  | ||
*複数のPZI定義を1個の定義ファイルで記述することが可能  | *複数のPZI定義を1個の定義ファイルで記述することが可能  | ||
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  - [PZIUTYMX] finish PZIUTYMX. ================================  |   - [PZIUTYMX] finish PZIUTYMX. ================================  | ||
右端の''PZIPos.''のみ16進で表示され、それ以外の全ては10進で表示される。'''offset'''は波形データ開始点からのオフセットで、'''PZIPos.'''はファイル先頭からのオフセットを表示している。  | 右端の''PZIPos.''のみ16進で表示され、それ以外の全ては10進で表示される。'''offset'''は波形データ開始点からのオフセットで、'''PZIPos.'''はファイル先頭からのオフセットを表示している。  | ||
| + | |||
| + | ==default.lxi==  | ||
| + | default.lxi が存在する場合、どのようなlinkでもこのファイルの定義を先に読み込む。自動コンバートに使用する JWU.exe や、詳細ログを表示する DETAILEDLOGGING の定義はこちらに書くことを推奨。以下、default.lxiの記述サンプル。  | ||
| + |  #	c:\windows\JWU.exe	.\tmp  | ||
| + |  DETAILEDLOGGING  | ||
| + | ;JWU定義  | ||
| + | :「'''#'''」で開始する行は、JWUによる自動コンバートのための情報を記述する。2カラム目にはJWU.exeのパスを、3カラム目にはコンバートデータを一時保存するディレクトリへのパスを記述する。実行ファイル名はJWU.exeでなくともよいが、実在しない場合は無効となる。  | ||
| + | ;詳細ログ  | ||
| + | :1カラム目に '''DETAILEDLOGGING''' が記述されていると、link時にPZIファイルおよびPCMファイルの詳細を表示する。表示されるのは指定されたファイルの情報で、コンバート前のもの。実在するディレクトリ名でなかった場合は無効となる。  | ||
| + | Ver.1.10より、default.lxiをサンプルとしてパッケージに含めている。  | ||
==PZI作成==  | ==PZI作成==  | ||
PZIファイルの作成を行う。  | PZIファイルの作成を行う。  | ||
| − |   PZIUTYMX.exe link   | + |   PZIUTYMX.exe link sample.lxi  | 
| − | 上記例では、PZI定義ファイルである'''  | + | 上記例では、PZI定義ファイルである '''sample.lxi''' の定義に従い、PZIファイルを作成する。  | 
  - [PZIUTYMX] Start PZIUTYMX. =================================  |   - [PZIUTYMX] Start PZIUTYMX. =================================  | ||
| − |   - [PZIUTYMX] LXI check is OK, 2 PZI file(s).  | + |  - [PZIUTYMX] found default-settings, use [default.lxi].  | 
| + |  - [Settings] Enabled JWU.exe/TemporaryDir.  | ||
| + |  - [Settings] output Detailed Messages.  | ||
| + |   - [PZIUTYMX] LXI check is OK, [sample.lxi], 2 PZI file(s).  | ||
| + |  - [Detail] ---- --- ----- ------- windows.pzi  | ||
| + |  - [Detail] @001 2ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\chimes.wav  | ||
| + |  - [Detail] @002 2ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\chord.wav  | ||
| + |  - [Detail] @003 2ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\ding.wav  | ||
| + |  - [Detail] @004 2ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\notify.wav  | ||
| + |  - [Detail] @005 1ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\recycle.wav  | ||
| + |  - [Detail] @011 2ch 16bit 22050Hz C:\WINDOWS\Media\tada.wav  | ||
| + |  - [Detail] ---- --- ----- ------- ringing.pzi  | ||
| + |  - [Detail] @001 1ch  8bit 11025Hz C:\WINDOWS\Media\ringin.wav  | ||
| + |  - [Detail] @002 1ch  8bit 11025Hz C:\WINDOWS\Media\ringout.wav  | ||
  - [PZIUTYMX] PCM-Files check is OK, 8 PCM file(s).  |   - [PZIUTYMX] PCM-Files check is OK, 8 PCM file(s).  | ||
| − |   - [APMALLOC] unhandling buffers,   | + |   - [APMALLOC] unhandling buffers, 28 areas.  | 
  - [PZIUTYMX] finish PZIUTYMX. ================================  |   - [PZIUTYMX] finish PZIUTYMX. ================================  | ||
| − | 上記例では、2個のPZIファイルが作成され、8個のPCMファイルを読み込んだことが表示されている。エラーが発生した場合はエラーメッセージが表示される。  | + | 上記例では、2個のPZIファイルが作成され、8個のPCMファイルを読み込んだことが表示されている。エラーが発生した場合はエラーメッセージが表示される。'''Detail'''のタグが付いている行は、前述のDETAILEDLOGGINGを指定した場合のみ出力される。  | 
==PZI定義==  | ==PZI定義==  | ||
| 80行: | 104行: | ||
#:ループポイントを設定する際の終了点を、ループ開始点とともに指定する。省略可能。  | #:ループポイントを設定する際の終了点を、ループ開始点とともに指定する。省略可能。  | ||
| − | ===その他LXIに関すること  | + | ===その他LXIに関すること==  | 
*音色番号のソートは不要。PZIファイル作成時に内部的に並び替えが発生する。  | *音色番号のソートは不要。PZIファイル作成時に内部的に並び替えが発生する。  | ||
*音色番号が重なるPCMファイルを指定した場合、あとから指定したほうが有効になる。  | *音色番号が重なるPCMファイルを指定した場合、あとから指定したほうが有効になる。  | ||
| 92行: | 116行: | ||
#:ヘッダのないPCMファイル。拡張子は'''.PPI'''。1ch/8bit/符号'''なし'''で1Bytes/sample。このファイルをLXIファイル内で周波数指定省略PCM定義とした場合、16540Hzが適用される。  | #:ヘッダのないPCMファイル。拡張子は'''.PPI'''。1ch/8bit/符号'''なし'''で1Bytes/sample。このファイルをLXIファイル内で周波数指定省略PCM定義とした場合、16540Hzが適用される。  | ||
#RIFF(WAVE)  | #RIFF(WAVE)  | ||
| − | #:  | + | #:無圧縮RIFF形式のPCMファイル。拡張子は'''.WAV'''。1ch/8bit/符号なしで1Bytes/sample。このファイルをLXIファイル内で周波数指定省略PCM定義とした場合、RIFFファイル内で定義されているサンプリング周波数が適用される。ch数・bitレート・その他フォーマットが正しくない場合はエラーとする。  | 
| + | #:無圧縮RIFF形式のPCMファイルで2chまたは16bitのデータを指定した場合、JWU.exeの指定があって有効ならば、自動コンバートしてPZIに格納される。JWU.exeの指定がないかまたは有効でないならばエラーとなる。  | ||
| + | |||
| + | ==自動コンバート==  | ||
| + | 自動コンバートは、元のファイル(LXIおよび各PCMデータ)を変更しない。JWU.exeの仕様については、[[JWU.exe]]の頁を参照のこと。  | ||
| + | ===流れ===  | ||
| + | 自動コンバートが有効であることを前提とした流れは以下の通り。  | ||
| + | #自動コンバートが必要なファイルがLXIファイルにて指定された場合、そのファイルはテンポラリディレクトリにコピーされる。  | ||
| + | #:コピー先のファイル名は、「x99-999-filename.ext」となる。最初の99はPZI番号、次の999はPZI内での@音色番号、最後のfilename.extは拡張子を含めた元のファイル名。ただし、長い場合はfilenameの部分を切り詰める。  | ||
| + | #16bitのファイルを入力した場合、JWU.exeを起動し、sb8convertによる16bit→8bit変換を行う。変換は上書きで行う。  | ||
| + | #2chのファイルを入力した場合、JWU.exeを起動し、2ch→1ch変換を行う。JWU.exeの「l2mono」を使用するため、左チャネルの音を使用する。変換は上書きで行う。  | ||
| + | #メモリにロードしているPZI定義を書き換える。  | ||
| + | 注意事項は以下のとおり。  | ||
| + | *正常終了後もテンポラリファイルは削除しない。  | ||
| + | *16bit→8bit変換では、ゼロ付近のノイズを避けるため、vを変換後の8bit値、Vを変換前の16bitとして v=(V+127)/256+128 という計算を行っている。-128~+127を超える範囲のものは上限・加減に丸めている。  | ||
==制限事項==  | ==制限事項==  | ||
| 101行: | 139行: | ||
==Download==  | ==Download==  | ||
| + | *[http://judstyle.jp/jswiki/images/c/cb/PZIUTYMX110.zip Version1.10]  | ||
| + | ===OLD===  | ||
*[http://judstyle.jp/jswiki/images/9/9d/PZIUTYMX100.zip Version1.00]  | *[http://judstyle.jp/jswiki/images/9/9d/PZIUTYMX100.zip Version1.00]  | ||