「PMDMX0.exe」の版間の差分
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2018年1月17日 (水) 19:53時点における版
PMDMX0.exeは、PMDMX1.exeのプロトタイプで、PMDWin.dllを4個ロードし、4オペレータFM24音、SSG12音、各種PCM60音を発音可能。Windows2000で動作する(他の環境は試していないので2000/XP以外は注意が必要)。
このアプリケーションの解説は、PMDMX0.exeの使い方を参照。ここで述べられている事柄に関しては、このページ最後方にあるダウンロードできるバージョンのうち、最も新しいものについて説明している。
特徴
- PMDWin.dllを最大4モジュール実装
- PMDMX1.exeと同様、4オペレータFM24音、SSG12音、PCM60音を発音させることが可能。
- プロトタイプ
- PMDMX1.exeのプロトタイプであるため、機能が限定されている。
- コマンドラインアプリケーション
- DOSコマンドラインから実行する。
- リアルタイム発音機能
- 合成して得られた音声データを、.wavファイルとして出力する。V0.95aより、リアルタイム発音機能を追加。ただし、リアルタイム発音しながら.wavファイルを出力することは出来ない。
- ファイル途中から演奏が可能
- MCMX1.exeと連携することで、途中から演奏することが可能。
- MX0ファイルに対応
- 独自形式のMX0ファイルを経由することにより、2~4モジュール分の演奏を1個のMMLファイルから制御することが可能。
書式
- MX0ファイルを用いる形式
PMDMX0.exe filename.mx0
- 従来のMZファイルを用いる形式
PMDMX0.exe filename1.mz [filename2.mz]
- filename
- 演奏するファイル名を指定する。
動作制御
リアルタイム再生中にQキーで演奏終了、Wキーで先頭から再演奏する。
MX0ファイル書式
MX0ファイルはMCMX1.exeにより生成されるものであるため、特に書式を意識する必要はないが、MX0ファイルの書式を以下の通り示す。設定方法については、MCMX1.exeを参照。
- テキストファイルであること。
- 改行(LF)で区切られてること。
- 行内にはタブ文字又は空白で区切られた二つのカラムが存在すること。
以下にサンプルを示す。
WF .\J_TEST.wav QS ON JS 0 RL 20 1M .\J_EXELICA_MX1.MZ 1W .\WAVM1\ 2M .\J_EXELICA_MX2.MZ 2W .\WAVM2\
- WF
- WaveFilenameの略で、出力されるWAVファイルの名前を指定する。省略した場合は、「MX0ファイル名の拡張子をWAVに変更したもの」が使用される。
- QS
- QuickStartの略で、コンパイル完了後にPMDMX0.exeに演奏をするよう指示する。ONでなくOFFを指定しても、演奏をするよう指示してしまうので注意が必要。
- JS
- データ先頭から演奏開始点までスキップする時間を、秒単位で指定する。省略した場合は、データの先頭をスキップしない。
- RL
- 出力されるWAVデータに収録される音声データの長さを、秒単位で指定する。省略した場合は、120が指定された場合と同じ動作を行い、2分の音声データを作成する。
- 1M
- Module.1に読み込まれるMZファイル名を指定する。省略できない。
- 1W
- Module.1で使用するRHYTHM音源部PCMファイルを格納しているディレクトリパスを指定する。省略した場合はカレントディレクトリを使用する。
- 2M
- Module.2に読み込まれるMZファイル名を指定する。
- 2W
- Module.2で使用するRHYTHM音源部PCMファイルを格納しているディレクトリパスを指定する。省略した場合はカレントディレクトリを使用する。
- 3M
- 3W
- 4M
- 4W
- 同様に、4個までのモジュールに与えるファイル名・ディレクトリ名を指定する。
- PP
- Pcmfile-Pathの略。P86/PPC/PVI/PZI/PDRファイルを検索する場所を指定する。合計64個まで、複数指定することが可能。
- WP
- WavePlayerの略で、生成したWAVファイルの再生に使用するプログラムファイル名を指定する。WAVPLAY.exeなどが使用できる。また、internalを指定することで、PMDMX0.exe内蔵のロジックでリアルタイム再生を行う。internalを指定してリアルタイム再生を行った場合は経過時間表示が行われるが、1秒以下の単位は1/60秒であるため、注意が必要。
- PF
- PerFormanceの略で、ここにLightModeを指定することで軽量動作を行う。ただし、使用メモリは29,400Bytes増加する。PMDWin.dll内のFM発音ロジックを呼び出す回数を減らし(通常60回/秒→10回/秒)、リアルタイム再生時には経過時間表示をしない。この項目は、MCMX1.exeで自動生成できない設定項目。
#hoge形式による指定
default.mx0または演奏用MX0ファイルにて、MCMX1.exeと同様に#hoge形式による指定が可能(Version0.96f以降のみ)。ただし、項目PFとnM(n:数値)に関しては、この形式による指定は不可能。
規定の設定
演奏データに固有の情報はコマンドラインから指定するMX0ファイルで指定可能であるが、予め設定した規定の情報を読み込むことが可能。PMDMX0.mx0あるいはdefault.mx0というファイル名で、PMDMX0.exeと同一のディレクトリに設置すれば、自動的に読み込まれる。今後default.mx0は廃止予定であるため、PMDMX0.mx0の使用を推奨。
- PMDMX0.mx0あるいはdefault.mx0ファイルが存在すること
- 対象ファイルが複数存在する場合は、「カレントディレクトリ」→「PMDMX0.exeと同一のディレクトリ」の順に優先
- 1個しか設定できない項目がPMDMX0/default.mx0とコマンドライン指定MX0ファイルの双方に設定されている場合、コマンドラインで指定したMX0ファイルの設定情報が優先される。
制限事項
- ファイル名を指定する場合に、ディレクトリパスを省略すると動作しない。
- PMDWin01.dllとPMDWin02.dllが存在しないと動作しない。存在しない場合は、PMDWin.dllを検索し、複製を自動生成する。
- MX0ファイルの設定次第ではPMDWin.dllを4個までロードすることは可能であるが、対応する自動コンパイラは存在しない。
注意事項
- 暫定公開版であるため、動作はまったく保証されていない。
- Windows2000 + MicrosoftVisualC++6.0で開発しており、Windows2000以外での動作試験は特に実施していない。
- 使用メモリは、本体のみで約2MBytes、1モジュール毎に約3MBytes、その他に読み込みPCMデータサイズが加算される。
履歴
historyを参照。