1st written at Nov,25,2003 Last update at Oct,25,2005
動機 |
Windows98でしか動かないものに腹を立てたから。手持ちのPCでWin98をインストールしても差し支えなさそうなのはこれしかなかった。いつ壊れるか判らないので、いつでも手持ちパーツとソフトのバックアップだけで復元できるように残しておくことにする。
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基本性能 |
CPU : Pentium75MHz(50x1.5)
Memory : 8MBytes(4+4,2 slots ready,total 2 slots,Max 128MBytes)
HDD : 810MBytes(Max 4.3GBytes/drive)
CDD : x4 speed CDD
C-BUS-slot : 3 slots ready
PCI-slot : 2slots ready
VGA : 1.5Mbytes(trident)
WSS=PCM sound I/O
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CPU交換1 |
CPUはPentium75MHzなので、ベースクロックが60ないし66MHzのCPUがあればさらにスピードを上げられる。電圧変換下駄(※1)をかませて、メイン基盤上のベースクロックジャンパを設定変更(※2)すれば、100MHz(66×1.5)まで上げられる。
ただし、ベースクロック変更の場合はパリティありのメモリ(2ndキャッシュがある場合はこれも)を使用しなくてはならない。
または、166MHzのPentiumがある場合は倍率変更下駄(※3)を使用して、125MHzで動作させることが出来る。本体が後期ロットの場合、倍率変更ジャンパもメイン基盤に載っているので、倍率変換下駄は必要ない。以前はこれを使い100MHz(50×2)で使用していたが、後述のアクセラレータを見つけたため引退。
両方を同時に実施することも可能。
※1:今はもう手に入らないだろう・・・・俺は持ってるが。
※2:CPU脇に2個あるのがそれ。
※3:ほぼ間違いなく電圧変換下駄を兼ねている。
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CPU交換2 |
昔メルコやらIOデータやらで出していたアクセラレータである。つい最近(2003年11月)に秋葉原ソフマップで4000円だったので衝動買いした。このせいで倍率変換下駄が余ってしまったが、そもそもCPUはいつ壊れるかわからないので保険みたいなもの。これは66MHz6倍駆動で400MHzを搾り出す(昔は)高級品だったが、手持ちにパリティありのSIMMがないため、ベースクロックを50MHzから換えられず300MHz駆動中。
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LAN |
ネット接続もファイルの共有も出来ないのでは話にならないので、必須。メルコのPCI-LGY-TL(PCI接続)を使用。メルコのPCI製品は今でもメーカーサイトからドライバをダウンロードできるので、9821用に使えるものであれば中古を拾ってきてもまったく問題なし。
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HDD |
今まではLogitecの1.2GBを使用していたのだが、いい加減どうしようもないので、ノートPCから取り外した2.1GBモノを流用。2個内蔵した。2.5→3.5吋変換ケーブル+マウンタは秋葉原なら\571で売っていたりする。
IDEケーブルは本体付属のものが短い(そして1:1)ので、長めの2:1ケーブルを別途買ってきたほうがいい。IDEがもうひとくち余っているので3個目のHDD取り付けを考えたが、面倒くさい(※1)し電力も心配になったのでやめる。
※1:本来2ndFDDを取り付けるべきところに無理矢理取り付けるなら可能
そして、1個目のHDDを1.5GBと512MB、19MBと切り分けて
A:Win起動
B:DOS起動
C:辞書・ドライバ
とする。2個目のHDDはDドライブ以降として丸々データディスクにする。
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Sound |
もとから使っているPC-9801-86拡張PCM/FM音源ボード(以下86ボード)、SuperMPU2n(ただし音源は、ない)を使用。どちらもCバス。
どうせならWin98専用ゲームも動かすことを考えるならば、SoftwareMIDI音源もインストールしたいが、86ボードでこれをやるとメタメタに重くなる(※1)ので、sic.exe(※2)を使用して、86ボードの出力をWSS入力に直結。
そもそもWSS内蔵のHWミキサーにはCDドライブの出力が直結されているので、これを綺麗にミキシングするにはsic.exeは欠かせない。
※1:おそらくCバスの仕様。内蔵WSSなら問題なし。
※2:WSS制御プログラム。フリーソフト。
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電池 |
PC-9821Xaの時計・BIOS設定はバッテリーバックアップになっているが、この電池が切れている模様。要取替えかと思ったら、丸3日ほど充電したところ、1週間ほどはデータの保持が確認できたのでこれで我慢することにする。
調べたデータを書き連ねると・・・・・
型番:BL001(NEC補修部品番号) / VL2330(電池そのものの型番)
仕様:バナジウム・リチウム二次電池(充電式)
出力:3V・50mAh(連続標準負荷0.1mA)
充電:3.4±0.15V 充電電流2mA以下
といった感じだ。数百円〜二千円ほどで手に入ると思われる。NECの補修部品扱いだと部品コードは「BL001」だが、個人ではメーカー取り寄せが出来ないので注意。なお、同等部品のVL2330の場合は個人での入手は可能と思われる。標準でリード線が付いている(ラッキー!)模様。
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install 準備 |
まずはWin98のインストール。最初はDOSを先に入れてパーティション切って・・・とやっていたのだが、どうも失敗。何度かやっているうちにわかったのが、以下の通り。
→対象ディスク内にDOSのパーティションがあってはいけない
→DOSの起動領域があるHDDを接続してはいけない
という2点だ。このことから、手順は以下のようになる。
1.Win98のインストールをする。
2.DOSのインストールをする。
3.バックアップの復元をする。
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install Win |
1個目のHDDにWin98を入れたいのだが、普通に入れてしまうと1ドライブ丸々パーティション確保してWinを入れられてしまうので、先にパーティションを切りたい。しかし、DOSでパーティションを切るとWinのインストール途中で「このドライブは圧縮されています」と抜かして止まってしまう。そこで、以下の手順となる。
1.Winフロッピーでインストールを進める。
2.電源を切って再起動しろ、と言われる。
3.DOSフロッピーで再起動する。
→format.exe hdformat.exeは必要
4.format.exeコマンドでパーティションを切る。
5.Winフロッピーで再起動する。
6.さっき切ったパーティションを勝手にフォーマットしてインストールが進む。
これでOK。手順3と4が割り込むわけだ。DOS領域が存在するかどうかのチェックは手順1のときしかされないらしいので、上手く潜り抜けることが出来る。
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install DOS |
続いてDOSのインストールである。古いディスクをスレーブにして新しいディスクにぶら下げて、DOS領域で起動。新しいディスクの第2領域を確保しなおし、システムを転送する。第3領域はシステムを転送せずに領域確保。
再起動後、データをWinディレクトリの一時領域にコピーする。終わったら用済みである。
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install 仕上げ |
その後古いディスクを取り外し、新しいディスク(2)をスレーブでぶら下げ、データ用領域を適当に確保する。その後、install 2でコピーした古いデータを取り込めば終了。
あとはWinで起動しなおして、適当にデバイスドライバを入れればOK。
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現状 |
本体 | PC-9821Xa7さらに改 |
CPU | K6-2/300MHz(50x6) |
Memory | 128MBytes(32+32+32+32) |
2nd cache | 256kBytes |
HDD | 2GB+2GB |
CDD | 4倍速 |
C-BUS 1 | 空き |
C-BUS 2 | PC-9801-86 FM SoundBoard |
C-BUS 3 | SMPU-II-N 2in2out MIDI-IF |
PCI 1 | MELCO WGA-VG4 GraphicBoard |
PCI 2 | PCI-LGY-TL 10BASE-T IC |
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